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クリエイティブ・アボイダンス – 創造的回避 とは

クリエイティブ・アボイダンスは、脳内で行動しない理由を作り出し、活動を避ける傾向や行動パターンを指します。

自分自身の殻を破れない、思い切った行動をとれないという人にはこのクリエイティブ・アボイダンスが関係していることが多々あります。本稿は、クリエイティブ・アボイダンスの概要とその解決方法について解説していきます。

クリエイティブ・アボイダンスとは

クリエイティブアボイダンスとは、重要な課題から注意をそらし、他の活動に没頭する行動のことです。これは認知的不協和、つまり自分の信念や行動が一致しないときに感じる心理的な緊張から逃れる一つの手段です。しかし、この方法は問題を先延ばしにするだけで、根本的な解決にはつながりません。

クリエイティブ・アボイダンスの具体的な事例には、以下のようなものがあります。

  • 新しい挑戦をしない為に、家族が心配することを理由にする
  • 職場で新しいアイデアを実行するのがめんどくさいから、それがうまくいかない理由を探そうとする
  • いじめを告発して次のターゲットにならない為に、いじめはそもそもなかった・必要だったと思い込もうとする

これは理論的には矛盾があるのですが、行動して失敗したことでのこれらのリスクを避けるために、行動しない理由を自分の中で作り上げるのです。

クリエイティブアボイダンスの原因

ここからはクリエイティブ・アボイダンスが起こる原因について触れていきます。

原因1:自己効力感(エフィカシー)の低下

エフィカシーとは、自己効力感とも呼ばれる、自分が特定の行動を成功させる能力があると信じる感覚のことを指します。

エフィカシーが低いと、自分にはその挑戦を乗り越える能力がないと感じ、失敗を恐れるようになります。その結果、挑戦すること自体を避ける傾向になるのです。人は自分の行動が成功する確率が高いと信じている場合、行動を起こしやすくなります。逆に、失敗すると考えると、リスクを避けるために行動を控えることが多くなります。

この時に失敗するのが怖いと認めることは自尊心が傷つくため、クリエイティブ・アボイダンスによって認識を変え、プランそのものに疑問を抱くようになります。

原因2:パーソナルな不安

新しい行動を起こすことで自分の能力や評価が問われると感じることがあります。このような不安があると、そのリスクを避けて既存の方法にとどまることがあります。

また、一部の組織や環境では、伝統的な方法や既存のアイデアに固執することが求められることがあります。新しいアイデアを発案することで起こる社会的な圧力によって自分の安全が脅かされるのを避ける為に認識を変化させることがあります。

クリエイティブ・アボイダンスを克服する方法

クリエイティブアボイダンスを解決する為には適切なアプローチが役立つ場合があります。

ここでは具体的な方法をいくつか挙げていきます。

方法1 セルフイメージの向上

個人のセルフイメージ、特にエフィカシー(自己効力感)を高めることが、新しいことに積極的に挑戦するためには重要です。行動が成功につながるイメージで人々はより行動的になれます。

方法2 理想的なゴール設定

理想的なゴール設定は、個人のモチベーションを高め、行動を方向付ける鍵となります。

具体的なゴールを持つことで、心理的なプライミングが生じ、その結果として望ましい行動が引き起こされます。このプライミングは自分自身の可能性を信じる力を引き出し、障壁や困難に直面しても前向きに取り組む姿勢を促します。

クリエイティブ・アボイダンスを克服する上で、明確なゴール設定は不可欠です。目標が明瞭でリアリティがあればあるほど、その達成のための創意工夫や新しいアプローチの探求が促され、クリエイティブ・アボイダンスを乗り越える動力となります。

方法3 心理的安全性の提供

新しい活動は一定のリスクを伴います。失敗やミスを恐れず、リスクを受け入れるマインドセットを持つことが重要です。成功だけでなく、失敗からも学びを得ることが、成功に繋がります。

また組織として活動を活発にするためには、失敗や批判に対してオープンな環境が必要です。組織やチームが心理的安全性を提供することで、人々はより自由にアイデアを出し行動に移すことができます。

まとめ

これらのアプローチを組み合わせることで、クリエイティブ・アボイダンスを克服し、より活動的で行動力のある思考パターンを生み出すことができます。

コメント

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