あなたが緊張すると手が冷たくなる、または胃が痛むことがあると感じたことはありませんか?これは心の状態が身体に影響を与えている一例です。逆に、身体の状態が心の状態や感情に影響することもあります。こういった心と身体の相互作用を研究する分野を身体心理学といいます。
そして私たちの気分は、どの情報や思い出に注意を向けるかに常に影響していて、これは気分一致効果と呼ばれます。例えば、悲しいときには悲しい思い出が頭に浮かぶことが多い、といった感じです。
この記事では身体心理学と気分一致効果の関係についてお伝えします。
体から脳へのフィードバック
身体心理学の分野では身体からの情報が脳にフィードバックされ、それが私たちの感情を形成することが研究により示されています。例えば、背筋を伸ばして歩くことで、自信を感じやすくなるという研究結果があります。このように、身体の動きや姿勢が脳にフィードバックされ、感情や自己評価が変わることがあるのです。
そして私たちの脳内にある脳幹網様体賦活系(RAS)は、我々が注目していることや関心を持っている情報を選択的に認識する機能を持っています。身体心理学を活用して気分が良くなると、ゴールに関連するポジティブな情報やチャンスを見逃さずにキャッチすることができるのです。
身体心理学を駆使した行動力アップとチャンスの活用法
ここからは身体心理学を駆使して行動力を高め、チャンスを掴む為の活用法をお知らせしていきます。
1:ポジティブな身体言語の採用
身体の動きや姿勢は、私たちの感情や認知に直接影響を及ぼします。背筋を伸ばして立つ、微笑む、大きな姿勢で歩くなど、ポジティブな身体言語を意識的に採用することで、自分自身の気分を向上させ、気分一致効果によりポジティブな情報を引き寄せることができます。
ハーバードビジネススクールの研究によると特定の体を広げた姿勢をとることでテストステロン(自信と関連しているホルモン)のレベルが上昇し、コルチゾール(ストレスホルモン)のレベルが低下することが示されました。これにより、自信を持って行動する能力が向上するとされています。
2:ブレスワークと瞑想
深呼吸や瞑想を日常的に行うことで、リラックスし、心の中のノイズを減少させることができます。これにより、RASが有効に機能し、必要な情報を効果的にフィルタリングすることができるようになります。
3:身体的な活動を取り入れる
運動やダンスなどの身体を動かす活動は、ポジティブな気分を生み出し、気分一致効果を促進します。また、身体を動かすことで血流が良くなり、脳への酸素供給が増えるため、思考がクリアになり行動力もアップします。
このように、身体心理学を駆使して気分一致効果やRASを活用すれば、自分の行動力を高め、日々のチャンスを最大限に使いこなすことができます。身体と心の関連性を理解し、それを日常生活に取り入れることで、より効果的な行動と成果を得ることができるのです。
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